「税務署は●年泳がせる？」

所得税や法人税は申告納税方式であり、自分で税金の計算をして申告をすることになっています。自分で申告するわけですから、当然ながら計算間違いや法令の適用誤りなども考えられます。中には意図的に税金を少なく申告してしまう人もいるかもしれません。

そういった税金の間違いなどがないかを確認するために行われるのが税務調査です。

そして、税務調査は過年度に遡って行われます。３～７年です。

1回の税務調査で１年分だけを調査するよりもできるだけまとめて調査した方が効率が良いということです。調査官の数も限られているため、できるだけ生産性を高めようとするのは民間企業と同じ考えです。

つまり、「税務署は３年は泳がせる」という表現が一番実態に近いかも知れません。

要は税務調査というのは、ほとんどが既に申告済のものに対して調査が行われるということです。申告済のものは既に数字が確定しており、対策には限界があります。「予防は治療に勝る」という言葉がありますが、税務調査対策も同様です。調査に入られてから対策するのではなく日頃からの対策が一番有効であることは間違いないでしょう！