その6:リスケのメリット・デメリットは?

A:リスケのメリットは、何といっても資金繰りが良化する事です。

元金返済0円は最大2年程度となりますが、その後も、その時の会社の収益力=返済能力に応じた返済

をすることも可能です。

一方、リスケのデメリットは、信用悪化です。銀行から新たな借入をすることができなくなります。

しかし、このデメリットはリスケをするタイミングが銀行から新たな借入をすることができなくなった時と考えれば本当にデメリットなのかという話にもなります。また、業績が回復していけば新規融資を受けることができるようになります。

 

ただし、ここで注意点があります。

真面目な中小零細企業の社長は 、 当然「早く借入を返済したい」と考えていますが、リスケの際の返済額を決める際はこの心理での決断は危険です。

なぜなら、「早く借入を返済したい」の考えを起点に、無理な返済額を決めた場合結局 、 資金繰りに窮して 楽観的なリスケを銀行が了解した場合 、 その後改めて銀行にリスケを 申し出なければならない確率は、極めて高くなるからです。

 

この場合、リスケを承認した銀行は、社長の経営者としての能力をさらに疑わざる負えない状況となり、厳しい対応・審査となるでしょう。

 

POINT!
リスケは資金繰り改善の効果あり
やるなら返済0ぐらいしっかりとやるのが◎
早く返したい気持ちはわかるが中途半端なリスケは効果なしどころか再度リスケの申し込みをする流れとなる可能性があり社長としての資質を再度疑われてしまうことになるので注意

【記事著者情報】

福岡県福岡市早良区の税理士事務所
福岡県福岡市早良区の行政書士事務所


鹿田税理士行政書士事務所
鹿田知倫

(保有資格)
税理士(北部九州税理士会所属)
行政書士(福岡県行政書士会所属)
経済産業省認定「経営革新等支援機関」