その1:リスケ(リスケジュール)に関してよくある質問(まず基本を理解しよう)

リスケについて、もう少し理解するために、まずはよくある4つの質問から見ていきましょう。

 

Q:リスケはなんか怖いけどどうすればいい?

 A:リスケ(リスケジュール)の意味をきちんと理解することが重要です。リスケは、「変更契約書」等の正式な契約に基づいた約束事です。返済が遅れる、しないというのは、返済契約という約束を守らない行為であり異常な状態ですが、変更契約に基づいたリスケによる返済は正常な状態といえます。

 

 

Q:「1度リスケすると銀行から二度と融資を受けれない?」

A二度と貸してくれないは間違いです。当然、返済のめどがたっていないリスケ中は新規融資を受けることはかなり難易度が高くなりますが、無事リスケ期間が満了(正常化)し、会社が銀行に約1年程度約束通り返済をすれば可能性はでてきます。もちろん、その際には改めて審査があるのは通常の融資と同じです。

 

Q:リスケが取引先にばれたらどうしよう?

A:基本的に関係者は、3者になります。社長と守秘義務を負った専門家と金融機関です。日ごろから重要情報を扱いなれている専門家や金融機関からの情報漏洩のケースはほとんど可能性がないと考えてよいでしょう。注意すれば問題のない話ですが、社長自身と身内からの情報漏洩が可能性としては少しあります。

 

Q:保証人に迷惑がかかるからリスケはやりたくない・・。

A:社長、考え方が完全に逆です。リスケをしないと、保証人に迷惑がかかる可能性が高まります。社長が約束を破り、予定通り返済しなければ保証人に連絡がいきます。

しかし、リスケとなれば、取引内容を見直して返済計画をリスケジュールするわけですから、取引内容が正常化することになるため、保証人には連絡がいきません。

【記事著者情報】

福岡県福岡市早良区の税理士事務所
福岡県福岡市早良区の行政書士事務所

鹿田税理士行政書士事務所
鹿田知倫

(保有資格)
税理士(北部九州税理士会所属)
行政書士(福岡県行政書士会所属)
経済産業省認定「経営革新等支援機関」